nao-milkの経験ブログ

25年間の半導体エンジニア経験で知り得た内容を記載したブログです。

画像処理の基本 その2

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画像処理で過去のラインを使ってマトリクス演算する場合です。

例えば、

 フィルタ処理、JPEGで使うDCTなど

 

外部デバイス(CCDなど)からライン毎に画像データが入力される場合、

フレームメモリを使用せずラインメモリを使って、必要な過去ラインデータを

取得する時に使用します。

特に、現ライン入力と同時に処理させる場合に使用します。

 

構成イメージは、以下の通りです。(3x3マトリクスを例)

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 現ラインと同時にラインメモリに保存した過去のデータをリードしてマトリクス作成します。 (トコロテンみたいなイメージ)

 この時のラインメモリをFIFOにするか、RAMにするかは、エンジニアの好みだと思います。

 

フレーム間で差分を出したり、H.264など、過去のフレームが必要になる場合も

Line MemoryからFrame Memoryに代わるだけです。

(DDR3 SDRAMなど使用する場合、メモリ領域を分割して使用します)